肥料 世界で争奪戦  12月2日

 12月2日付の朝日新聞によれば、世界の人口増や新興国の経済発展で肥料の需要が増えて、リンやカリウム鉱石を巡る国際的な争奪戦が起きているそうです。
 この記事の詳細は省きますが、レアアースと同様に産出国の意向で資源の囲い込みが始まり、将来的には肥料を買えない日本の農業は立ち行かなくなるのではと書かれています。

 日本は工業的に製造できる窒素以外、リンやカリウムは輸入鉱石頼り。となればそれをもとに作物を作る日本の食料自給率は一体全体何%になるのやら。
 何よりも驚いたのは左の写真です。これは三井物産が参画したペルーのリン鉱山。ベルトコンベヤーで、海岸で待つ船までリン鉱石を運ぶ施設です。
 私の暮らす十勝の農業も、この様に農業とは似ても似つかない外国の鉱山から採掘され運ばれてきた肥料で作物が作られているのかと思うと、食料自給率1100%(400万人分)も虚しさと無力感を感じます。

 グローバリゼーションの底知れない恐ろしさを感じる記事でした。

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